フクダ電子は、心電計、生体電子モニタなどを代表に様々な医療機器を製造販売する日本の有名な医療機器メーカーです。長い歴史に裏付けられた日本市場での業績が好調な一方で、より競争の厳しく競合の多い海外市場で業績を伸ばす為の戦略を必要としていました。

海外市場でのより厳しい競争に対応しセールスを伸ばす為、ブランディング、マーケティング、オンラインインフラ整備、ビジネスプロセス解明、戦略立案・計画などが要件として上がりました。

既存の海外向けウェブサイト、代理店用イントラネット、社内システムを包括的に調査し、競合他社との比較や業務内容の聞き取りを通して現状を把握するところからスタートし、課題を明らかにした上で、導入可能な新しい技術も踏まえて必要な案を検討しました。検討内容にはシステム面だけではなく、ブランド戦略やメッセージなども含まれました。調査・検討の段階では、業務内容や課題を洗い出す為、ワークショップを実施し、経営陣、国内外の社内関係者、代理店関係者へのインタビューを行いました。その結果、ブランディング面では会社の海外版ロゴの改新、メインのコーポレートカラーであるフクダブルーをサポートするサブカラーパレットの設定をし、コーポレートアイデンティティガイドラインを提供して使用方法を規定するとともに、それらを元にブランドのビジュアルアセットを提供しました。メッセージ面では、ビジョンとミッションを制作しました。システム面では、海外版ウェブサイトとイントラネットのシステム計画、ワイヤーフレーム制作、デザイン、開発を行いました。開発には、システム計画の際に特定された業務効率改善案として、外部アプリケーションであるBOXとZendeskとのシステム統合作業も含まれました。ドイツで行われたMedica2017の展示会ブースデザインも提供しました。